工学部広報室・内田麻理香さんインタビュー

東京大学公認サイトUT-Lifeで、東京大学工学部広報室の内田麻理香さんにインタビューをさせていただいた。先日、記事が公開になったのでちょっと宣伝。

内田麻理香さん - 東大な人 - UT-Life

内田さんは、東京大学工学部応用化学科で大学院博士課程に進学するも中退し、専業主婦に。その後、家庭での疑問を科学的に分析し、解説するホームページ「カソウケン(家庭科学総合研究所)」を立ち上げ、本も出版し、約7年ぶりに東大工学部に戻ってこられたという変わった経歴の方。

工学部広報室に戻ってくるまでの経緯はもちろんのこと、今後の工学部の広報、工学全体の方向性について、熱く語っていただいているので、ぜひ読んでみてほしい。

インタビューの中で、昔から科学が好きで大学で研究をしていたものの、自分は研究者には向いていないと感じ、大学院を中退したものの、ライターとして科学と向き合うようになって、すごい技術を見るとワクワクするというような、まだ小さかったときの科学が好きな気持ちは変わっていないということを再認識したというような話があった。

僕も、父親がエンジニアだったこともあり、昔から機械をいじったり、モノを作ったりするのは好きだった。将来はエンジニアになって、何かの製品開発をしていこうかなと漠然と考えて、大学に進学した。でも、4年生のときに研究室に配属され、卒業論文のために研究をしながら、違和感を感じ始めた。自分は、研究室でパソコンに向かっているよりも、人と話をしたりとかする方が好きだし、ひとつのことに集中するというよりは興味が分散しがちで、研究をやっていても何だか楽しくなかった。

当時、経営には多少興味を持ち始めていて、食堂に張ってあった技術経営戦略学専攻のポスターを見て、ちょっと受けてみようかなと思ったのが、進路変更のきっかけだった。技術から離れるつもりで技術経営に来たのですが、たとえばCEATECのようなIT・電機関係の展示会とか行くとすごくワクワクする自分に気づいた。やっぱり、おもしろい技術が好きだという気持ちは変わっていないのかなと思った。

そのあたりから、何だか、技術をどのように生かしていくかという技術経営の考え方が自分の方向性とすごく合っているような気がしてきた。技術は好きだし、経営には興味があるし、何となく選んできた点がつながったような感じ。端から見ると、全然違う道に進んでしまったように見えるらしいので、両親とか高校の友達とかにはびっくりされているけど、自分としては特に変わっていないつもり。

三つ子の魂なんとやらというか、やっぱり人間、根っこの部分は変わらないのかなという気がする。内田さんのインタビューをしながら、そんなことを改めて感じた。