アントレプレナー道場

産学連携本部が主催しているビジネスプランコンテストであるアントレプレナー道場のプレゼン発表を見てきた。

僕は去年のアントレプレナー道場で最優秀賞をいただいた。その後もそのときのプランについて、追いかけていたものの、結局就職を選んでしまったが、アントレプレナー道場は大学発ベンチャーに興味を持つきっかけにもなったし、僕にかなり大きな影響を与えてくれたと思う。

今回は観客の立場から見させてもらって、それなりに楽しませてもらった。それぞれのチームがユニークな発想を持ってプランの作成に取り組んでいて、何となくわくわくさせてもらった。

その一方で、どのチームもプランの詰めが甘かったのは否めない。ビジネスの世界で活躍している方々がメンターについている訳だから、その方々からいろいろな指摘を引き出して、もっとプランの完成度を高めて欲しかった。

アントレプレナー道場の立ち位置自体もぶれている気がする。起業に対する裾野を広げたいのか、やる気のある人だけを集めて徹底的に鍛えたいのか、絞れていないために、やる気のある人にとってはレベルが低く見えてしまうし、そこまでやる気のない人にとってはハードルが高く見えてしまっていると思う。そのあたりは、事務局の方々が一番痛感しているのだろうが、よりよい道場を目指して、頑張っていってほしい。

アントレプレナー道場はまだ3回目だし、本当の真価が問われるのはこれからだろう。僕も、道場の卒業生として、その経験を生かして、よいモデルケースになれるように頑張っていきたい。僕たち、卒業生が各方面で活躍することで、アントレプレナー道場の評価も上がるだろう。

発表会の後の飲み会は、とても楽しませてもらった。他にも道場の卒業生の人が来ていて、軽く同窓会的な雰囲気だった。昨日の知の創造的摩擦プロジェクト交流会もそうだが、帰ってこれる場所があるというのはすばらしいことだ。

飲み会の中で、数年後に大学発ベンチャーの世界に戻ってきたいと宣言してしまったが、それは本当に思っている。大学って、自由な発想でものを生み出せる雰囲気があるし、僕はとても好きだ。そんな目標に向けて、来年からの仕事をがむしゃらに頑張って、力を付けていきたいと思う。