小布施ッション

昨日は、友達に誘われて、長野県小布施町で行われた小布施ッションに行ってきた。

2年前の東大駒場祭*1で手筒花火の打ち上げが行われたのだが、そのときのメンバーが小布施ッションで手筒花火を打ち上げるというので、一緒に車に乗って付いていったのだ。

単に友達に誘われただけだったので、小布施について何も知らなかったのだけど、いろいろと学ぶことが多い旅行になった。小布施は長野市のちょっと北にある人口1万人ちょっとの町なのだけど、葛飾北斎を始めとした歴史的遺産を売りに、今では年間120万人もの観光客を集めているらしい。

僕は、北斎館周辺を見ていただけなので、小布施全体のイメージはまた違うのかもしれないが、昔の建物をうまく改装して利用しながら、きれいに手が行き届いていて、すごくいい雰囲気なのにびっくりした。観光を売りにしているものの、箱物作りっぱなしのだめだめな観光地ってたくさんあると思うんだけど、全然そんな感じがなかった。

東京に帰ってきてから、気になって調べてみたのだけど、これはセイラ・マリ・カミングスさん*2という方が仕掛け人らしい。今回参加した小布施ッションは、セイラさんが町おこしの一環として始めた文化サロンのようなもので、毎月ゾロ目の日に開催しているらしい。

実際に、小布施町の取り組みは全国的にもすごく注目されているらしいので、もうちょっと調べてみようかと思う。とりあえず、セイラさんの本はamazonで注文してみた。

小布施ッションは、毎回、大学教授とか各方面の文化人をゲストとして呼んでいるようで、今回は法政大学教授で江戸文化を研究している田中優子さんがゲストだった。僕は、日本人の根底に流れる考え方とかに興味があって、その上でとても参考になった。この方の本も読んでみようと思う。

その後は、本来の目的だった、手筒花火。手筒花火は、普通の打ち上げ花火とは違って、火薬の入った筒を人が手に持って行い、筒から火がひたすら噴き出す感じの花火。僕の実家近くの三ケ日町(現:浜松市北区三ケ日)でも行われているらしいけど、駒場祭で見るまで知らなかった。今回は、観客との間がすごく近かったこともあって、大迫力で楽しめた。

最後は交流会。とてもうまい日本酒と料理に大満足。

遠くまで行くのはちょっと大変だったけど、いいものが見れた満足感があった。素直にまた参加してみたいと思う、素敵なイベントだった。

まだまだ、日本にも見たことない面白いものがありそう。就職したら、こんな自由な旅行はできなくなるし、夏休みのうちに18切符でも買って、ふらふらしてみようかな。