環境ベンチャー活況続く
日経新聞より。
今年1―9月期に米ベンチャーキャピタル(VC)が環境技術関連ベンチャーに投じた資金は26億500万ドル(約2900億円)と、昨年1年の合計を上回り、過去最高を更新した。
最近、訳あって、環境技術関連ベンチャーの動向を調べていたのだが、アメリカで環境技術は「Cleantech*1」と呼ばれていて、この分野のベンチャーに投資がかなり集まっている模様。
2005年の日本におけるベンチャーキャピタルによる投資額は2,345億円*2ということなので、日本の全分野への年間投資額を上回る額が、アメリカのVCからCleantechに投資されている訳だ。
2003年から2006年までのCleantech投資をまとめたものが下図*3だが、2006年に北米では急激に増えている。
さらに、
米国内への投資が全体の六十五%を占める一方、ブラジルや中国などへの海外投資も目立った。
ということで、新興国への投資も増えているという。
日本では、IT、バイオなどへの投資は、一般的になってきているが、まだ環境関連技術への投資は少ない。最近、石油の値段が上がっているし、環境対策の必要性を感じる。環境関連の技術力の高さでは、世界をリードしている日本からも、世界を救えるような環境ベンチャーが生まれてくることを期待したい。
今後も、Cleantechから目が離せなくなりそうだ。
参考までに、英語版WikipediaのCleantechの項目に載っていたVCが投資している、Cleantechベンチャー*4を、以下に掲載しておく。
これを見ると、太陽電池、燃料電池、風力発電といったものから、エネルギーの効率利用や防災など、分野もかなりばらばらである。事業内容は適当に日本語訳したので、怪しいのはご勘弁いただきたい。
*1:Cleantechの情報は、英語版のWikipediaに詳しく書かれている。Cleantechのマーケットとか、投資を行っているVCとか、リンクがまとまっているので、重宝した。
*2:出典:財団法人ベンチャーエンタープライズセンターhttp://www.vec.or.jp/vc/survey-18j.pdf
*3:出典:Cleantech Venture Network