学生生活最後の授業

土曜日は,東工大MOT企業実践セミナーという授業に行っていたのだけど,昨日はその授業の最終回だった.東大と東工大は,単位交換の仕組みがあるようで,東工大の人が東大の授業を受けに来ているし,その逆もあるのだ.

今学期唯一受けていた東大の授業はこの前の水曜日が最終回だったので,学生生活最後の授業は,なぜか東工大で受けてしまったことになる.

この授業は,東芝のノートPC事業を立ち上げた方,太陽誘電でCD-R事業を立ち上げた方,富士写真フィルムで写ルンですの事業を立ち上げた方などなど,企業でMOTな仕事をした方がそのご経験を講演してくださるというもの.東大には,現場でMOTを実践していた方のお話を聞けるような授業は少ないので,とても新鮮だった.

合計で7名の講師の方が来ていただいたのだけど,面白かったのはその講演内容に共通点がたくさんあったということ.長年の経験から導き出されたものはシンプルで,本質を突いているんだろうな.

また,東工大MOTは社会人学生の割合が大きい.普通の学生だと,単位の取得とか卒業することが授業履修の目的になってしまうこともあると思うが,彼らは仕事に生かすことができるネタを探していて,すごく真剣だし,同じ講演内容からでも導き出されるものが違う.

この授業は,講演を聴いて,その次の週は講演内容について,学生間で振り返りをするような進み方だったので,社会人学生の方々とディスカッションする機会もあったのだけど,自分より世の中を広く知っている方々とお話できたのはとても刺激になった.

あとは,修士論文を残すのみ.残り2週間,力の限り頑張ろう.